か ま ぼ こ の 効 用 | |
第1章 見直される“かまぼこ” | 第2章 “かまぼこ”をもっと知ろう | 第3章 栄養たっぷりの“かまぼこ” | 第4章 “かまぼこ”で健康になる | |
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魚肉に含まれる栄養素 - Back to TOP - ダイエットに一番 古今東西多くの人がダイエットに挑戦しています。体重オーバーの人が減量することは成人病を防ぐ上でも必要で、ダイエットそのものは悪いことではありません。問題なのは無茶なやせ方です。たとえば体重60キロの人が過激なダイエットによってあっという間に50キロに減量したとします。この場合減った10キロをすべて脂肪と勘違いする人がいますが、じつは減った重さの半分は脂肪であっても、あとの半分は骨や筋肉を減らしてしまっていることに多くの人が気づいていません。また問題はコれだけにとどまらず、そのあとリバウンドがきて元の体重に逆戻りした時、増えた分のほとんどは脂肪で、骨や筋肉は戻らないことです。このようなダイエットを繰り返していれば、脂肪は減るどころか増え、また筋肉は衰え、骨も弱くなっていきます。その結果、若くても骨粗鬆症になったりするのです。ダイエットの基本は栄養価が高く、それでいて低エネルギーのものを食べることです。そこでおすすめしたいのがかまぼこです。油で揚げた分エネルギーが高くなる揚げかまぼこにしてもカロリーは卵より低く、普通サイズの蒸しかまぼこだと1本で約100キロカロリーしかありません。豚肉の半分以下の低さです。さらに特筆すべきは、ダイエット中はタンパク質が不足しがちですが、かまぼこは高タンパク食品なので、ここからそれを補えることです。ダイエットの強い味方、それがかまぼこです。 |
板付きかまぼこの起こり - Back to TOP - コレステロールを低下させる 脂っこい物は好きだがコレステロールが心配、という声をよく聞きます。体に害のあるコレステロールが増えすぎると高脂血症という症状になって現れ、動脈硬化などの原因となります。ただし、コレステロールはすべて悪者とは限りません。むしろ体にとっていい働きをするコレステロールもあるのです。前者を悪玉コレステロール、後者を善玉コレステロールといって区別します。悪玉コレステロールはLDL(低比重リボタンパク質)と呼ばれ、高脂血症は血管壁についたこのコレステロールが引き起こすものです。だから悪玉と称されます。善玉コレステロールはの反対で、HDL(高比重リポタンパク質)と呼ばれ、血管についたコレステロールを肝臓に運び、胆汁酸として体外に排泄させます。つまり体にとっていい働きをするので善玉と呼ばれるのです。健康な人では善玉と悪玉のバランスがうまくとれているのですが、悪玉コレステロールが増えるとその状態が崩れ、その結果健康が阻害されます。ですから悪玉コレステロールは減らさなければなりません。その点、不思議なことに、魚肉に含まれるタンパク質には悪玉コレステロールを減少させる働きがあるのです。かまぼこはその魚肉から作られています。ですからかまぼこにも同様な働きが期待されます。また、魚肉に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は悪玉コレステロールだけを減らし、善玉コレステロールはそのままにしておくという優れた働きをします。コレステロールが心配、という方は普段からかまぼこを積極的にとるようにしましょう。 |
板付きかまぼこの起こり - Back to TOP - カマボコでストレスに勝つ 現在はストレス社会といわれるくらい、多くの人がストレスを抱え、悩まされています。ストレスは決して軽視できないものです。というのも、免疫力の低下を引き起こすからです。たとえば過労やイライラすることの多い生活が続くと風邪をひいたり慢性の歯周病が悪化することがありますが、これはストレスによって免疫力が低下することが原因とされます。免疫とは、外から進入しようとする異物(抗原)に対して、これを迎え打つもの(抗体)を体内で作り出し、敵の攻撃を抑え排除しようとする、いわば生体防御機構のことです。もっとわかりやすくいえば、外敵に対して自警団を組織して立ち向かい、敵をやっつけ追い出してしまおうとする体の働きのことです。ですから、免疫力が強ければどんなに頑固な敵であろうとうち負かすことが出来ますが、反対に弱ければやっつけられ、容易に敵の侵入を許してしまいます。その結果、病気が起きやすくなります。ですから病気を招かないためには、普段から免疫力を高めておくことが重要で、そうすればストレスにも対抗できます。ところで血液中の抗体や殺菌酵素など免疫となる源はすべてタンパク質でできています。そこで免疫力を高めるためにはタンパク質を十分とることが必要不可欠で、それには高タンパク食品を食べるのが一番です。それに適したのが肉類ですが、ただし牛肉や豚肉などは高タンパクであっても食べ過ぎると飽和脂肪酸も多くとることになり、体によくありません。その点、魚肉は優秀で、体によい働きをする不飽和脂肪酸を多く含みます。その魚肉からつくられたかまぼこは毎日気軽に口にできますから、免疫力を普段から強くしておくには大変適した食品といえます。 |
板付きかまぼこの起こり - Back to TOP - 痛風の人に特におすすめ 風がそよと吹いても痛むところから痛風という病名がついたくらい、強い痛みをともなう関節痛が痛風です。足の親指の根元の関節が赤く腫れて熱を持ち、激しく痛みます。痛風は、食生活と深い関係があります。実際にこの病気にかかるのは大食いの人、肉類を好む人、アルコールをよく飲む人などです。そのような人たちが激しい運動をした後に血液中の尿酸が増えて関節痛が起こります。痛風にかかったら食生活に配慮が必要です。肥満に注意し、また、プリン塩基を多く含む食品をさけることが大切です。プリン塩基というとなんだかむずかしく聞こえますが、これは遺伝子の物質である核酸を構成している物の一つです。これが最終的に尿酸を作り出すのです。痛風は血液中に尿酸が増えることで痛みが起きる病気ですから、尿酸が過剰に生じないように、そのもとである核酸を体内になるべく取り込まないことが重要です。ソれにはかまぼこが最適なのです。かまぼこは高タンパク食品です。タンパク質は人が生きていく上でもっとも大切な栄養素で、痛風の人にももちろん必要です。ところが肉や大豆など一般のタンパク性食品には必ず核酸が含まれます。そこで、尿酸を増やさないことを第一に考えると、痛風の人にとってはそれからはタンパク質がとりづらくなります。ところがかまぼこのタンパク質にはその核酸がほとんど含まれません。これは製造段階の「水さらし」の際、それが抜け落ちてしまうためです。核酸がないのですから、尿酸のことを気にかける心配もいりません。だから、いくらでも安心して口に入れられます。痛風の人のタンパク源にはかまぼこが最適です。 |
板付きかまぼこの起こり - Back to TOP - スポーツ選手のスタミナ源 スポーツで汗を流すのは気持ちのいいことです。みなさんの中にもスポーツに挑戦されている方は多いでしょう。スポーツと一口に言ってもその種類はさまざまですが、中にはスタミナを必要とするものがあります。マラソンのように長時間に及ぶレースがそうです。途中でスタミナが切れたのでは勝つことはおろか、途中でリタイアということにもなりかねません。ではスポーツ選手のスタミナはどうすれば養われるのでしょうか。それは日頃の食事にあります。タンパク質とカルシウムを十分にとることです。特に激しいスポーツをする人ほど必要です。スポーツは筋肉運動とも置き換えられるものです。この時、糖や脂肪がエネルギーにかえられて使われるわけですが、その過程で乳酸が生じます。これは運動が激しくなるほど多量に発生し、その結果筋肉が疲労します。この時体液の濃度が一時的に酸性に傾くため、それを元通りバランスのとれた状態にするのに使われるのがカルシウムです。これが足りなければその作用がうまくいかず、筋肉は疲労したままとなります。一方、タンパク質が大切なのは、なんといつても筋肉をつくっているのがタンパク質だからです。頑固な筋肉はスポーツ選手の基本です。かまぼこはタンパク質とカルシウムを豊富に含み、しかも低エネルギーの食品です。スポーツ選手のスタミナづくりにかまぼこは欠かせません。 |
板付きかまぼこの起こり - Back to TOP - お酒にかまぼこがいいワケ お酒のつまみに「板わさ」という方も多いのではないのでしょうか。あるいはさつま揚げを焼いたものや、竹輪なども大変好まれます。かまぼことお酒とは相性がよく、かまぼこさえあればあとのつまみはいらないという人さえいます。かまぼこをお酒のつまみにするのは大変理にかなったことです。というのもかまぼこが肝臓の働きを活発にするからです。それを可能にするのがかまぼこに含まれるタンパク質です。肝臓は解毒作用の他にいろいろな代謝作用を行っていて、常に大量のタンパク質が酵素やホルモンによって分解、合成されています。ですから肝臓の働きを高めるには普段から十分なタンパク質が必要で、お酒を飲むときにはなおさらです。アルコールを分解するために肝臓はフル稼働しなければなりませんから、タンパク質もおおいに必要となるのです。そのタンパク質を豊富に含むのがかまぼこです。かまぼこをつまみにすることでお酒から肝臓を守りましょう。 |
板付きかまぼこの起こり - Back to TOP - ●ホームメイドで活かす かまぼこは家庭でも作れます。蒸し板かまぼこに挑戦してみましょう。 @魚の仕入れ=ハモ、エソ、イシモチなど旬の魚を仕入れる。 Aすり身=3枚におろした後、骨、ウロコ、血合を除去する。身を包丁でたたきミンチ状にする。 B水さらし=冷水をはったボウルにたたいたミンチ状の肉を入れ、しばらくそのままにしておく。上水をすて肉をフキンの上にあけ、余分な水分を切るため堅く絞る。 C塩ずり=魚肉をすりこぎですりつぶす。粘りがでたら魚肉の重量の2パーセントの食塩を入れ、さらにすった後、砂糖、ミリンを入れる。そしてまたすり、1〜2パーセントのデンプンと水を入れ、再度する。 D板付け=塩ずりしたみを板に盛る。中に気泡を残さないことがポイント。 E蒸し=Dを蒸し器に入れ、最低でも20〜30分間中火で蒸す。 F冷却=蒸し終えたら、すかさず流水を入れ一気に冷やす。冷えたらラップで覆い冷蔵庫に入れる。これで細菌の繁殖を防ぐ。 |